Chimions_Tax’s blog

30歳税理士のブログです!税金に関することだけでなく、趣味や日常についても書いていきたいと思います!

医療費年間10万円以下でも控除できる!?医療費控除の裏技!

今回は久しぶりに税金に関する記事を書きたいと思います!

 

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そろそろ確定申告の時期ですね。

多くの方は会社で年末調整をしたり、ふるさと納税はワンストップ納税制度を利用したりして、確定申告とは無縁な方が多いかと思います。

一般の方が確定申告をするとなると、年収が2,000万円を超えた場合、医療費控除やローン控除を利用した場合になるかと思いますが、今回は医療費控除についてあまり知られていない点(ここでは裏技という言葉を使わせてもらいますが)をお伝えし、少しでも今回の確定申告のお役に立てればと思います。

 

  

医療費控除における誤解

医療費控除は、一般的に「年間10万円以上の医療費がかかっていないと医療費控除を受けることができない」と思われがちですが、これは全くの誤解です!

医療費控除の要件としては「1/1〜12/31までの1年間の医療費が10万円を超えた場合、または、総所得金額等が200万円未満の場合、総所得金額等の5%を超えた場合」に受けることができます。

また、この医療費については生計を一にする家族全体の医療費が対象となります。

また医療費控除を申請する人は、世帯主でなくても大丈夫です。

赤字で表記した箇所が、今回の裏技になります。

 

計算例(シミュレーション)

夫の年収が500万円、妻は扶養内のパートで年収120万円、1年間の世帯での医療費は8

万円だったとします。(これ以外の副収入等はなかったものとします)

 

◎夫が医療費控除を申請する場合、医療費控除額は通例通り10万円となります。

(※本来は控除額を判定する上で計算式がありますが割愛させて頂きます)

この場合、実際かかった医療費が10万円を上回らないため医療費控除を受けることができません。

 

◎一方、妻が医療費控除を申請する場合、年収は120万円になるため上記赤字部分が適

 用されます。控除額を計算式で表すと以下の通りになります。

 

          年収120万円×5%=6万円(医療費控除額)

       医療費8万円ー控除額6万円=2万円(医療費控除の対象金額)

 

夫の方では医療費控除が使えませんでしたが、年収が200万円以下の妻であれば年間の医療費が10万円未満であっても控除することができました。

 

医療費の範囲は?

一般的に医療費控除を算定するための「医療費」には、病院での診察代や処方薬の購入代が思い浮かぶと思います。

でも、他にも適用範囲は多岐に渡ります。

 

例えば、病院までの交通費。バスや電車を利用したのであればその費用についても医療費に含めることができます。(ガソリン代や自家用車にかかる費用は対象外。タクシーは状況によっては適用できるが基本的に対象外)

 

歯の治療を受けた際の実費払い分。保険対象の銀歯ではなく、実費対象のセラミックを使った施術を受けた場合、こちらの費用についても医療費に含めることができると国税庁HPに記載されております。

 

風邪をひいて喉を痛めたのでドラッグストアで風邪薬とトローチを購入

これも両方医療費の対象となります。治療のために必要であり、著しく高額でないことがポイントです。

 

医療費の対象になるものについて大枠は定められておりますが、「予防」やリラクゼーション目的のマッサージなどは対象外となります。

また、最近ではセルフメディケーション税制に対応した市販薬もありますが、こちらも「予防」目的の購入の場合は、医療費の対象外となります。

確定申告をされる際には医療費控除の対象になるかどうか確認してみると良いでしょう。

 

5年前の医療費控除について遡って申請ができる!?

本来確定申告をすべき年に医療費控除の申請を出すのを忘れてしまった!といった場合、5年以内であれば遡って医療費控除を受けることができます

手元に領収書等が残っていれば申請した方が税制上お得になりますので、ぜひ早めに申請してください。

 

最後に 

医療費控除の適用範囲や計算方法等は複雑なので、この記事ではあえて分かりやすく簡素化して書いております。

こんなことができるよ、というご紹介なので気になった方はさらに調べてみることをお勧めします!

最後まで読んで頂きありがとうございます!!