新型コロナウイルスがいまだに世界で猛威をふるっていますが、そんな中でも地球環境は悪化の一途を辿っています。
以下、ニュース記事の抜粋になります。
『シリーズ「SDGs 2030年の世界へ」。世界では気候変動などの影響で海岸浸食が止まらないケースが多くみられます。西アフリカ・セネガルでは世界遺産の街が水没の危機です。
セネガル北部・サンルイ。一部の地区が世界遺産に指定されているこの街では、海は生活の糧であると同時に、生活を脅かす存在です。波によって海岸が削り取られる海岸浸食の、まさにその瞬間です。ここでは海岸線が年に最大5メートル後退していると見られています。最悪の場合、2080年までに街の8割が水没するそうです。波打ち際には、かつてあった防潮壁の残骸がありました。海沿いの建物は、土台が浸食されて倒れたり、押し寄せる波に持っていかれたりしてきました。
「こちらはモスクだったそうです。あちらは学校だったんですが、完全に崩れてしまっています」(記者) この学校に通っていた子供たちは別の地区の学校に振り分けられましたが、なじめずドロップアウトしたり、教室が過密になったりしているといいます。
海岸浸食の最前線に建つ民家です。 「このすぐ外側には4つ部屋があったそうなんですが、見て下さい。もうすぐそこ、海です」(記者) 寝室や台所だった場所が崩落、残されたスペースに家族がひしめいて暮らしていました。
「つらい生活です。以前はここで何不自由なく暮らしていたのに、今は部屋が1つしかないんです。このあたりは家が連なっていたのに全部無くなってしまいました。みんな移住したくても行く所もありません」(アワ・ファルさん)
地元の有力者は政府の対応に不満です。 「500もの家が崩壊しました。世界銀行も(フランスの)マクロン大統領も視察に来て大金を拠出してくれると言いましたが、まだ実現していません。避難した人はテント暮らしのままです」(サンルイ漁業組合 ムスタファ・ディエング事務局長)
セネガルだけではありません。海岸浸食は日本を含め、世界で進んでいます。沿岸部の開発や、川の上流のダムが自然な砂の動きを妨げてきたこと、気候変動による台風の巨大化や温暖化による海面の上昇といったことも海岸浸食を後押ししています。サンルイには新たに防潮堤を作る計画もあるそうですが、ファルさんは悲観的です。
「もう長くは住めないでしょう。これまでここで暮らした年月と同じ長さをこれから過ごすことは無理でしょうね。日々、海が迫ってきています。どんどん、どんどん」(アワ・ファルさん) セネガルのように沿岸部に人口が集中する国はたくさんあります。国連の報告書は今世紀中に最大530万人が移住を余儀なくされるとしています。(08日13:11)』
気候変動に具体的な対策を【SDGs 2030年の世界へ】(TBS系(JNN)) - Yahoo!ニュース
温暖化による海面上昇の影響で海岸侵食を受けている場所として、南太平洋の小さな島国であるツバルやキリバス、バヌアツやパプアニューギニアなどを思い浮かべる方も多いと思います。
しかし、この記事で取り上げられているのはアフリカ大陸にある国です。
島国に限った問題ではなくなってきているようですね。
海岸に接している場所であればどこの国でも起こりうる問題になってきています。
日本も島国です。
日本もセネガルのような海岸侵食を受けるのも時間の問題かもしれません。
ちなみにSDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で気候変動への対策などを含む17もの目標を達成するために作られたものです。
セネガルや南太平洋の小さな島国のように、早期の対策を必要としている国・地域はたくさんあります。
15年という期間がここに住む方にとってはとてつもなく長い月日になることでしょう。
一刻も早い援助・対策が必要となります。
このようなニュースを見るたびに、とてつもなく微力であることはわかっていますが、生活の中で省エネを心がけたり、徒歩や自転車を利用して移動したり、メルカリやジモティーなどを利用するなどしてゴミの削減をすることを心がけています。
少しでも多くの方がこのような意識をもつことで地球環境に良い影響を与えられると思うので、今回のこのブログ記事を読んでくださった方もそのような意識を持ってもらえれば幸いです。