今年、政府がマイナンバーカードを普及させるためマイナポイントを始めました。
一時期話題になりましたが、今や忘れ去られてしまったのではないでしょうか。
すでに私はマイナンバーカードを取得し、マイナポイントも申請・付与されたので、その時の過去記事についてはこちらをご覧ください。
しかしマイナポイントを付与するというキャンペーンもあまり効果がなく、9月の時点で普及率は全国で2割程度となっているようです。
全くもって普及のすすまないマイナンバーカードですが、今後こんな情報もマイナンバーに紐付けされてしまうようです。
以下、ニュース記事の抜粋になります。
『マイナンバーカードに小中学生の成績がひも付けられる——12月16日、Twitterでそのようなニュースが話題になった。文部科学省は、政府が全国民にマイナンバーカードが行き渡ると想定している2023年を目標に、マイナンバーカードと各学校が導入している「Google Classroom」や「Classi」といった教育支援ツールの学習者IDとのひも付けについて、21〜22年度に検証するとしている。
主に転校の際に学業成績や健康情報などの教育データを次の学校に伝える用途を想定。マイナンバーカードの電子証明書の仕組みを活用し、本人確認ができれば学習者IDをたどれるようにする。どのような教育データを伝達するかは今後検証を重ねる。現在はデータの伝達方法を考えている段階で、具体的な情報の扱い方などは未定。全ての子供を対象にするものではなく、希望する家庭や学校のみが使えるようにするとしている。
文部科学省によると、転校時の学校間での学業成績や健康情報といった情報のやりとりは、今でも紙ベースで行われているという。ITmedia NEWSの取材に対し同省は「学習の進捗状況など、現状やりとりされている以上のデータを渡す意味があるのかは分からない」とし、「全データをひも付けるというより、全関係者がWin-Winになる仕組みを考えていく」と話した。
マイナンバーカードの活用自体についても「データがあればいい現状から、マイナンバーカードがないと情報が見られない状態になるなど、かえって手続きが煩雑になったら意味がない。便利な使い方を見つけて行く必要がある」としている。
Twitterでは「情報漏えいの危険がある」とする声も上がっている。同省はマイナンバーカードのICチップを本人確認に使うだけでマイナンバーと成績のひも付けは行わないとし、「万が一マイナンバーが漏れたとしても、そこから成績がばれることはない」と説明した。
「もちろん情報漏えいがないようにするが、どういう情報を扱うかによって、扱いの重さを考える必要がある。機微な情報をひも付けるならセキュリティを厳重にするが、そういう情報を扱う意味があるかも疑問」とし、ひも付ける情報についても検討を重ねるとしている。』
マイナンバーカードで学校の成績が分かる? 文科省に詳細を聞いた(ITmedia NEWS) - Yahoo!ニュース
記事を読んでみると子供の成績情報が直接紐付けられるわけではなく、教育現場で利用されている学習者ID番号がマイナンバーと紐付けられるようです。
マイナンバーについては保険証とも紐付けができるようになっており、26年度には免許証もマイナンバーと紐付けされ一体化される予定です。
マイナンバーのセキュリティー問題や普及率の低さなど、かなり問題は多い気がしますが、もっと使い勝手のよいカードであって欲しいと思います。
先日、戸籍謄本を取得するためマイナンバーカードを利用してコンビニで取得しようと思ったところ、対応していないため取得することができませんでした。
公的証明をコンビニ交付できる市区町村ですが、戸籍謄本については対象外のようです。
例えば「横浜市」の場合、以下のものがマイナンバーカードを利用して取得できるものです。
こちらは「伊勢原市」の場合です。
マイナンバーカードを利用してコンビニで取得できる公的証明に差があることがわかります。
市区町村レベルでもマイナンバーカードがうまく利用できていないように思います。
それを国がゴリ押しするまえに、もっと今ある状態を整備してから次に進んでもらいたいものです。
公的証明のコンビニ交付をメリットに感じてマイナンバーカードを取得しましたが、今回の件でとても残念な気持ちになりました。
やはり使い勝手の悪さ、持っていても便利と感じさせないこのカードでは、このままでは普及しないのかなと感じました。