Chimions_Tax’s blog

30歳税理士のブログです!税金に関することだけでなく、趣味や日常についても書いていきたいと思います!

【保存版】令和2年分(2020年分)確定申告の変更点!

今年も確定申告の時期がやってきました!

提出される方は、期限が令和3年3月15日のため、余裕をもって提出しましょう。

 

令和2年分の確定申告は、青色申告特別控除の要件や基礎控除の引き上げ、配偶者控除等の所得要件緩和、ひとり親控除の創設等、色々な変更点がありますので、確認していきたいと思います。

 

青色申告特別控除が10万円・55万円・65万円の3段階に変更

青色申告のメリットは数多くありますが、そのうちのひとつが「青色申告特別控除を受けられる」ということ。青色申告の帳簿付けを行えば「所得金額から一定額を控除して、所得金額を減らせる」という特典です。

所得金額が減れば、当然、その分だけ納める税金は減ります。これだけでも青色申告を行うメリットがあるといってもよいでしょう。これを「青色申告特別控除」と呼びます。

気になるのは控除の額ですが、2019年分までは最大10万円と最大65万円の2段階でした。下記の①の条件を満たせば最大10万円の控除、①~⑥の条件を満たせば最大65万円の控除が受けられました。

青色申告をしている。
②事業所得(農業所得を含む)か不動産所得、山林所得がある。
複式簿記など正規の簿記の原則による帳簿付けを行っている。
④帳簿に基づき損益計算書貸借対照表を作成し、確定申告書に添付する。
⑤確定申告書に控除を受ける金額を記載する。
⑥期限内に確定申告書・青色申告決算書を提出する。

しかし、2020年分からは、青色申告特別控除の要件が変更されました。①の「青色申告をしている」という条件を満たせば、最大10万円の控除という点には変更がありません。しかし、①~⑥の条件を満たした場合、これまでは、最大65万円の控除が受けられましたが、2020年分からは最大で55万円の控除額に引き下げられたのです。

そして、2020年分の申告からは、①~⑥に加え、下記の⑦もしくは⑧のいずれかの条件を満たした場合のみ、最大65万円の控除が受けられるようになりました。

⑦事業にかかる仕訳帳及び総勘定元帳について、電子帳簿保存を行う。
⑧確定申告書、青色申告決算書の提出をe-Taxを使用して行う。

つまり、2019年分の申告で、最大65万円の控除を受けており、かつe-Taxですでに申告を行っていれば、2020年分も同じように、最大65万円の控除が受けられます。

そうではなく、期限までに電子帳簿保存の申請と対応の申告ソフトを利用していなかったり、電子申告(e-Tax)ではないけれど、最大65万円の控除を受けていた人の場合、2020年分から特別控除額が65万円から55万円に減額されるのです。

電子帳簿保存を2020年分から適用するには、経過措置があったので、2020年9月30日までに申請と2020年12月31日までに電子帳簿保存対応の申告ソフトの使用開始が求められました。電子帳簿保存は、原則的に期首からの利用が必要なので、2020年10月1日以降の申請では2022年分からの適用になります。

よって、今から2020年分の青色申告で最大65万円控除の適用を受けたい場合、e-Taxでの申告が必須になります。現在、e-Taxを利用していないけれども、導入を将来的に考えている人は、できるだけ2020年分の確定申告から切り替えたほうがよいでしょう。

出典<スモビバ!弥生11>より

 

基礎控除が10万円引き上げ

基礎控除とは、誰でも所得にかかわらず一律で38万円でしたが、2020年分からは、合計所得が2,400万円以下は、48万円に増額されました。こちらは事業主のメリットになる変更ですね。

所得制限ができたため、合計所得が2,400万円超~2,450万円以下の場合は32万円、2,450万円超~2,500万円以下だと16万円と段階的に引き下げられます。2,500万円を超えている場合は、基礎控除は0です。該当する場合は注意しましょう。

出典<スモビバ!弥生11>より

 

◎配偶者(特別)控除は「48万円超133万円以下」に引き上げ

これまで、年間の合計所得金額が「38万円超123万円以下」であることが、配偶者控除の条件となっていましたが、10万円引き上げられて「48万円超 133万円以下」となりました。

ただし、一方で「給与所得控除額」は10万円引き下げられるため(後述)、配偶者控除を受けられるパート収入については、年103万円以下で変わりません。

出典<スモビバ!弥生11>より

 

◎婚姻歴や性別に関わらず適用される「ひとり親控除」

寡婦寡夫控除についても変わります。
2019年分までは「寡婦」および「寡夫」を対象とした控除は「寡婦控除」「特別の寡婦控除」「寡夫控除」の3種類でした。令和2年度税制改正により、2020年分からは「寡夫控除」がなくなり、「寡婦控除」と「ひとり親控除」の2種類となりました。ともに下記の要件をクリアしているか確認してください。

  • その年の12月31日の現況において住民票に事実婚含め、配偶者がいる旨の記載がない
  • 本人の合計所得金額が500万円以下

そのうえで「生計を一にする子ども(総所得金額等が48万円以下)」がいれば、「ひとり親控除」に該当し、所得税35 万円・住民税30万円の所得控除を受けられます。

もし、「生計を一にする子ども(総所得金額等が48万円以下)」がいなくても、理由が「離婚」ではなければ、寡婦控除が受けられます。所得税27万円・住民税26万円の所得控除を受けられます。また、理由が「離婚」の場合も、扶養親族(合計所得金額が48万円以下)がいれば、寡婦控除を受けることができます。

出典<スモビバ!弥生11>より

令和2年度税制改正

財務省パンフレット「令和2年度税制改正」(令和2年3月発行)より

 

◎給与所得控除の10万円の引き上げ

会社員や公務員などの給与所得者も、個人事業主フリーランスと同様に、経費がかかります。その経費分を年収から差し引ける控除を「給与所得控除」といいます。

2020年分からは給与所得控除の控除額が、一律で10万円引き下げられます。あわせて、控除の要件である給与収入(年収)の上限については1,000万円から850万円へ引き下げられたので、確認しておきましょう。それに伴い、控除額の上限も220万円から195万円と減額されることになります。

出典<スモビバ!弥生11>より

 

また、今年はコロナウイルス関連の給付金の支給を受けた人は、課税対象になるので注意しましょう。

全国民へ一律に10万円の支給(特別定額給付金)については、非課税となりますので申告の必要はありません。

 

確定申告は面倒ですが、余裕をもって提出したいですね!