ブラジルにあるケイマーダ・グランデ島をご存知でしょうか。
この島には通常の毒蛇の5倍ほどの毒をもつ蛇が多く住んでいるようです。
https://karapaia.com/archives/52077035.html
しかもその数、1平米に1匹以上という密集度になります。
以下、Wikipediaからの抜粋になります。
『ケイマーダ・グランデ島 (ポルトガル語: Ilha da Queimada Grande、英語: Snake Island) は、ブラジル南部沖の大西洋に浮かぶ無人島。 サンパウロ州ぺルイベ市に属する。 小さいながらも環境は多様で、荒地から熱帯雨林まで存在する。 近絶滅種のゴールデン・ランスヘッド (Bothrops insularis マムシの一種) が世界で唯一生存する。 海面上昇で取り残された蛇が環境に適応して大量繁殖した結果、一般人が上陸出来ない程危険な島になった。 上陸出来るのはブラジル海軍と、チコ・メンデス生物多様性保護機関の研究者のみである[1][2][3]。』
Wikipediaにも書かれているように、毒蛇の大量繁殖により一般人は上陸することができなくなってしまったようです。
こちらの島には伝説があり、昔海賊が財宝をこの島に隠しその財宝を守るために毒蛇を放ったとも伝えられているそうです。
こんな蛇がたくさん住んでいる場所だったら本当に財宝が隠されていそうですね。
そして離島という閉鎖された環境の中で毒蛇ゴールデン・ランスヘッドは独自の進化を遂げていきました。
この蛇の食料は主に鳥です。
渡り鳥が飛来するこの場で、蛇は確実に獲物を捕らえるために自身の毒を強毒化していったそうです。
冒頭にも書きましたがその毒性は他の毒蛇の5倍ほどにも及びます。
噛まれるとその部分の肉は溶け出すとも言われているほどの強さです。
致死率は90%以上。
この文章だけでも噛まれたらひとたまりもないことが容易に想像できます。
ブラジル本土から33kmほどしか離れていない距離にある離島が、こんな危険な場所であるなんて驚きですね。
絶滅危惧種の蛇ということですから、駆除などはできないのでしょう。
ただどこまでこの蛇たちは繁殖していくのかとても気になります。
決して大きくない島にかつては43万匹もの蛇がいるとも言われていましたが、現在の推計ではその数は減少している傾向にあるようです。
人間が住めない・上陸できない「蛇だけの島」があるなんて、やはり地球は広いですね。